ホーロー浴槽は、光沢感と重厚な質感が特徴の高級素材で、ホテルや住宅でも長年にわたって人気があります。
しかし20〜30年使用すると、表面の釉薬が剥がれてザラついたり、サビが発生したりすることがあり、放置すれば劣化が進行し、美観だけでなく機能性にも影響を及ぼします。特に鋳物ホーローは重量があるため、交換には高額な費用と長い工期を要するのが現実です。
そこで近年注目されているのが、「ホーロー浴槽の補修・塗装による再生」です。専用塗料と高度な施工技術を用いることで、浴槽を交換せずに新品のような美しさを取り戻すことができます。
この記事では、「塗装の方法」「費用の相場」「施工業者の選び方」などを詳しく解説し、実際の補修事例もご紹介します。DIYとの違いや失敗しないポイントもお伝えしますので、塗装を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。
ホーロー浴槽の特徴と経年劣化の兆候
ホーロー浴槽は、表面が非常に硬く傷に強いため、汚れがつきにくく清掃性に優れた素材です。美しい光沢を長期間保てることから、30年以上使い続けても見た目がほとんど変わらないケースもあるほど、耐久性に優れています。
その高級感と機能性から、一般住宅はもちろん、ホテルや賃貸物件などの商業施設でも多く採用されており、今もなお根強い人気を誇ります。
とはいえ、長年の使用によって少しずつ劣化が進むのも事実です。表面の釉薬が剥がれてザラついたり、衝撃によってサビが浮き出てくることもあります。
特にホーロー浴槽は、「鋳物ホーロー」と「鋼板ホーロー」の2種類があり、構造や素材の違いによって、劣化の症状や補修方法にも違いが見られます。
まずは、それぞれの特徴と劣化の傾向を比較しながら、ホーロー浴槽の基礎知識を整理していきましょう。

鋼板ホーロー
薄い鋼板にガラス質の釉薬を吹き付け、高温で焼き付けた構造になっています。
表面はガラス質のため、非常に硬く、汚れや傷に強いのが特長です。実際にキッチンパネルなどにも使われており、マジックで文字を書いてもサッと拭くだけで落とせるほど清掃性に優れています。
一方で注意すべきは、ガラス質の層が非常に薄い(約0.2mm)ため、欠けやすいという点です。
小さな衝撃でガラス層がはがれると、その隙間から水分が侵入し、鋼板部分にサビが発生するリスクがあります。さらに、表面に異常が見られなくても、裏面からの腐食が進行し、最終的に表面にサビが浮き出たり、穴が開いてしますケースもあります。

鋳物ホーロー
鋳物ホーローは、溶かした鉄を鋳型に流し込んで成形した本体に、ガラス質の釉薬を高温で焼き付けた構造です。
一般的に、ガラス層が厚く(約1mm)欠けにくいため、非常に丈夫でサビが発生しにくいのが最大のメリットです。高級ホテルや高級住宅でも採用されることが多く、その重厚感と耐久性から人気があります。
ただし、デメリットとしては、非常に重たいため、設置や交換時の工事が大掛かりになる点が挙げられます。また、価格帯も鋼板ホーローより高く、コストを抑えたい方にはハードルとなる可能性があります。
とはいえ、定期的なメンテナンスと適切な補修を行えば、長期的に美観と機能を保てる高品質な浴槽です。

鋼板ホーローと鋳物ホーローの比較表
項目 | 鋼板ホーロー | 鋳物ホーロー |
---|---|---|
構造 | 薄い鋼板にガラス質を焼き付け(約0.2mm) | 溶かした鉄を鋳型で成形し、ガラス質を焼き付け(約1mm) |
表面の硬さ・耐久性 | 高いが、ガラス層が薄いため欠けやすい | 非常に高く、ガラス層が厚いため欠けにくい |
サビの発生リスク | 表面や裏面からのサビが起きやすい | ガラス層が厚く、サビが出にくい |
重量 | 軽量で施工しやすい | 重量があり施工・交換時に手間がかかる |
価格帯 | 比較的リーズナブル | 高価だが高級感と耐久性あり |
採用場所の例 | 一般住宅、集合住宅の浴槽 | 高級住宅、ホテルの浴槽 |
補修・塗装の難易度 | 施工には高度な技術が求められるため、ホーロー浴槽の塗装経験が豊富な専門業者へ依頼することが確実です。 | 厚みがある分、補修後の安定性がありますが、ホーロー浴槽の塗装経験が豊富な専門業者に依頼することが安心です。 |
表面の釉薬劣化・ザラつき・サビの兆候と寿命(20〜30年)
ホーロー浴槽は耐久性に優れますが、使用年数が20〜30年を超えると釉薬が劣化し、表面がザラついたり、剥がれたりします。
その結果、水分が浸透しやすくなり、徐々にサビが発生するリスクが高まります。
鋳物タイプでも表面のガラス質が剥がれたり、ひび割れが生じることで、内部に錆が進行することがあるため、早期の対処が重要です。
補修と塗装で浴槽を再生するメリット
浴槽を交換せずに使い続けたいと考える方にとって、補修と塗装は大きなメリットがあります。
ここでは、費用・工期・環境面など、塗装再生の具体的な利点を見ていきましょう。
浴槽交換と比べた費用の目安(12〜20万円)
浴槽の全面交換には、本体価格・解体工事・設置費・内装補修などを含め、数十万円〜100万円超の費用がかかることも少なくありません。
一方で、ホーロー浴槽の塗装による補修なら、12万〜20万円程度が相場です。
既存の浴槽を活かして再生することで、大幅なコスト削減が可能なだけでなく、工事の簡略化や廃材削減にもつながります。
工期の短さ:1〜2日程度で施工完了
浴槽の交換には、既存の解体や土間工事、設備の調整など多くの工程が必要となり、1週間以上の工期が発生する場合もあります。
対して、ホーロー浴槽の補修塗装は、状態にもよりますが最短1日〜2日程度で完了するため、宿泊施設や賃貸物件でも営業停止リスクを最小限に抑えることができます。
廃材削減と環境配慮の観点からのメリット
- ♻️ 産業廃棄物の削減:浴槽交換では本体・配管・内装材など多くの廃材が発生します
- 🛠 既存資材の再活用:補修・塗装なら使える部分を活かし、無駄を最小限にできます
- 🌍 環境にやさしい選択肢:再生施工はCO₂排出や廃棄物を抑えるエコ対策に有効です
- 🏢 法人施設での採用増加:SDGs意識の高まりから、塗装による再利用を選ぶケースが増加しています

ホーロー浴槽の塗装方法と下地処理のポイント
ホーロー浴槽塗装を美しく、そして長持ちさせるには、正しい下地処理と塗料選びが欠かせません。
ここでは、塗装前の準備や使用する材料について、基本的な流れをご紹介します。
エッチングやダイヤモンドペーパーによる足付け処理
ホーロー浴槽は表面が非常に硬いため、通常のサンドペーパーでは塗料の密着に必要な「足付け(表面の荒らし)」ができません。
そのため、ダイヤモンドペーパーやエッチング剤を用いて、ガラス質の表面を適度に荒らす処理が必要です。
この作業を丁寧に行わないと、塗装後に剥離トラブルが発生するリスクがあります。
サビ部のエポキシパテ補修や錆転換処理
ホーロー浴槽にサビが発生している場合、そのまま塗装を行うと塗膜の下で腐食が進行し、短期間で再び剥がれや浮きが発生する恐れがあります。
そのため、まず電動工具や専用ブラシを使ってサビを徹底的に研磨・除去した後、ホーロー浴槽補修に適したエポキシ系パテで表面を平滑に補修します。
エポキシパテは製品ごとに粘度・硬化時間・接着力が異なるため、浴槽の材質や劣化の状態に合わせて適切な種類を選定することが重要です。
また、腐食が進行している箇所には、錆転換剤(サビを安定化させて黒錆に変える処理剤)や、補強用のステンレスメッシュ板を併用するケースもあります。これにより、塗装後の再腐食や膨れを防ぐ効果が期待できます。
特に鋼板ホーローは裏面からの腐食が進行しやすいため、施工時には浴槽全体の状態を正確に見極め、適切な下地処理を施すことが非常に重要です。
ホーロー専用プライマーと上塗り塗料の選び方(密着不良防止)
FRP浴槽用の塗料を使用すると、ホーロー表面には密着せずにすぐ剥がれてしまうため、ホーロー浴槽専用のプライマーと上塗り塗料が必須です。
プライマーは表面に定着性を持たせ、上塗り塗料は耐久性や防水性、光沢を出す役割を果たします。
材料選びを誤ると施工不良や早期の剥離につながるため、信頼できる業者による材料選定と塗装工程が非常に重要です。


実例から学ぶホーロー浴槽塗装
鋳物ホーローで釉薬が剥がれ、サビ浮きがあった事例|奈良県奈良市
経年により釉薬が完全に剥がれ、表面全体がザラついていた鋳物ホーロー浴槽の事例です。
局所的にサビも浮いており、美観と安全性の両面で早急な対応が求められる状態でした。
- 劣化部分をダイヤモンドペーパーとエッチング剤で足付け処理
- サビ部分はエポキシ樹脂で丁寧に補修
- ホーロー専用塗料で全面塗装を実施
- 施工後は艶と美観を回復
お客様からは「新品のように生まれ変わった」とのお声をいただいています。




内容 | 鋳物ホーロー浴槽の塗装 |
場所 | 奈良県 |
施工前の状態 | 表面の劣化、錆び |
対処法 | 錆び部分はエポキシ樹脂を使用して、防錆補修後 ホーロー浴槽用プライマー・塗料で塗装 |
鋼板ホーロー浴槽のサビ補修事例|兵庫県明石市
表面にサビが多数浮き出ていた鋼板ホーロー浴槽の補修事例です。
ご依頼は兵庫県明石市の遠方のお客様からで、「交通費がかかっても構わないので、ぜひお願いしたい」との強いご希望をいただき、出張施工を実施しました。
- 裏面からの腐食進行を考慮し、現地調査で内部構造を確認
- 慎重に施工プランを立案
- サビ部分を電動研磨で徹底除去
- 錆転換剤とステンレスメッシュで補強処理を実施
- エポキシ樹脂で補修後、プライマーを塗布
- ホーロー専用塗料で塗装し、美観と耐久性を両立
施工後には、「仕上がりにも対応にも、とても満足してます!」とのお声をいただきました。




内容 | 鋼板ホーロー浴槽の塗装 |
場所 | 兵庫県明石市 |
施工前の状態 | 錆び、表面の劣化 |
対処法 | 錆び部分はエポキシ樹脂、サビ転換剤・ステンレッシュメッシュを使用して、防錆補修後 ホーロー浴槽用プライマー・塗料で塗装 |
ホーロー浴槽で錆がある場合、表面の錆だけの場合は問題ありませんが、裏側まで錆が侵食している場合、今後錆を完全に抑える事は不可能なので保証をお付け出来ない場合があります。
その場合、現場調査時にきちんと説明をして、ご納得をいただいてからの工事となります。
今回の工事は保証をお付け出来ないことをご了承いただいての施工です。
また、嬉しいことに施工後1ヶ月経過した頃、素敵なお写真とメッセージをお客様よりいただきました。

ご無沙汰しております。
施工してから1ヶ月
とても快適に浴槽を利用しています。
お湯を入れると綺麗なブルーのような
エメラルドグリーンのような色になり
入浴剤を入れたように見えます。
遠方より来てくださり
朝から遅くまで休憩もせずに
施工してくださった作業員の方にも
よろしくお伝えくださいませ。
色が思ったように
写りませんでしたが
お湯を入れた写真を添付します。ありがとうございました。
このような、メッセージは本当に励みになります!
こちらこそ、本当にありがとうございました。
サビで穴が開いてしまった鋳物ホーロー浴槽|大阪府大阪市
錆が進んでしまっている鋳物ホーロー浴槽です。
錆を研磨後、錆補修して塗装しました。
鋼板ホーローと違って、鋳物ホーロー浴槽は錆が裏側まで侵食していても、表面の錆を完全に除去すれば再度錆が発生する事はほとんどありません。




内容 | 鋳物ホーロー浴槽の塗装 |
場所 | 大阪府 |
施工前の状態 | 錆の発生 |
対処法 | 錆を完全に除去後、錆止め補修 ホーロー浴槽用プライマー・塗料で塗装 |
クモの巣状にひび割れた鋳物ホーロー浴槽|奈良県奈良市
経年劣化により、ガラス質の表面にひびが入り、水分が浸透したことでクモの巣状にサビが広がっていた鋳物ホーロー浴槽の事例です。
鋳物ホーローは表面が厚いぶんサビが進行しにくい素材ですが、このような微細なひび割れから腐食が進むケースも少なくありません。
- 劣化箇所全体を研磨し、浮きサビや腐食層を徹底除去
- 深部まで進行した部分にはエポキシ樹脂で肉盛り補修を実施
- 表面を平滑に整える処理を実施
- 専用プライマーを塗布
- ホーロー対応塗料で塗装し、光沢と防水性を回復
お客様からは、「古びた浴槽がまるで新品のように生まれ変わった」と嬉しい感想をいただきました。




内容 | 鋳物ホーロー浴槽の塗装 |
場所 | 奈良県奈良市 |
施工前の状態 | 錆の発生、表面の劣化 |
対処法 | 錆を完全に除去後、錆止め補修 ホーロー浴槽用プライマー・塗料で塗装 |
DIY vs 業者依頼の判断ポイントと注意点
ホーロー浴槽の補修や塗装は、DIYでは確実に失敗するリスクが高いためおすすめできません。
また、対応できる専門業者も限られているため、実績や技術力をしっかり確認して選ぶことが重要です。
DIYが難しい理由:材料調達・技術・剥離リスク
ホーロー浴槽の補修をDIYで行おうと考える方も少なくありませんが、施工の難易度は非常に高く、専門知識と技術が求められます。
まず、ホーロー専用の塗料やプライマー、足付け用のダイヤモンドペーパー、錆補修用のエポキシパテなどは、市販では入手困難です。
仮に材料を入手できたとしても、下地処理が不十分なまま塗装すれば、数週間〜数ヶ月で塗膜が剥がれるリスクが高まります。
また、サビが進行している場合、表面だけでなく裏面の状態を見極める判断力も必要であり、知識なしでの補修はかえって状態を悪化させてしまうことも。
結果として「やり直し工事で余計に費用がかかる」というケースも見受けられます。

信頼できる業者選びのチェックポイント:ホーロー対応実績・保証内容・現地調査時の説明
業者に依頼する場合も、「どこでも良い」というわけではありません。
すべてのリフォーム会社がホーロー浴槽の補修に対応しているわけではなく、FRP浴槽のみ対応という業者も多いため、事前の確認が重要です。
以下のようなポイントをチェックすることで、信頼できる施工業者を見極めやすくなります:
- ホーロー浴槽の塗装・補修実績が豊富かどうか
- 施工内容や使用材料について、現地調査時に丁寧に説明してくれるか
- サビ補修の対応範囲や保証の有無・期間が明確かどうか
- 自社施工か外注か、アフターサポートの体制が整っているか
これらを踏まえたうえで依頼すれば、施工後のトラブルを防ぎ、長く安心して使える仕上がりを得ることができます。

補修が困難なケースと交換検討の目安
裏側まで進行した錆や穴あき等、補修が難しい状態
ホーロー浴槽の補修は多くのケースで可能ですが、内部までサビが深く浸食していたり、浴槽に穴が開いてしまっている場合は、塗装による再生が難しくなります。
特に鋼板ホーローでは、裏面から腐食が進行している場合、補修しても再発のリスクが高く、保証対象外になるケースもあります。
現地調査で劣化の度合いを見極めたうえで、構造的に危険と判断される場合は、交換を検討すべきです。
他素材との比較:人大・FRPなどへの切替メリットと費用比較
補修が困難な場合は、人工大理石(人大)やFRP浴槽など、メンテナンス性や施工性に優れた素材への交換も選択肢になります。
FRP浴槽なら施工費込みで30万〜40万円前後での導入も可能で、軽量かつ加工性にも優れており、リフォーム現場でも多く採用されています。
一方で、ホーロー特有の高級感や重厚感を求める場合は、再びホーロー浴槽を選ぶ価値もあります。
ライフスタイルや使用環境に応じて、補修か交換かを総合的に判断することが大切です。
塗装後のケアと長持ちさせるメンテナンス方法
ホーロー浴槽は塗装すれば終わりではありません。
美しさと耐久性を長く保つためには、日々の正しいお手入れと定期的な点検が重要です。
日常の手入れ方法(柔らかい洗剤とスポンジ使用)
✅ 中性洗剤と柔らかいスポンジを使用
研磨剤の入っていない中性洗剤と、傷つけにくいスポンジでやさしく清掃しましょう。
🚫 硬いブラシやメラミンスポンジは使用NG
クレンザーや硬めのブラシ、メラミンスポンジは塗膜を傷つける原因になるため避けてください。
🛁 入浴剤使用後は必ず洗い流す
変色や塗膜の劣化を防ぐため、入浴剤を使用した際は、浴槽をお湯でしっかり洗い流すことが大切です。
小さなひび割れ・塗膜劣化への補修と長持ち対応策
使用年数の経過とともに、小さな傷や、物を落とした際の衝撃による塗膜のひび割れなど、軽度な劣化が生じることがあります。
弊社で施工した浴槽であれば、塗膜のひび割れから水が浸入し、広範囲に剥がれが広がることは基本的にありません。
ただし、塗膜下のホーロー層にまで傷が及んだ場合、サビが発生するリスクがあるため、早めの部分補修や再コーティングが理想的です。
劣化の程度によっては、研磨(バフ掛け)のみで表面の美観を回復できるケースもあります。
定期的なチェックと早期対応を行うことで、塗装後の浴槽でも10年以上の耐久性を維持することが可能です。
ホーロー浴槽塗装の費用相場と工事スケジュールの注意点
ホーロー浴槽塗装の費用目安と事前確認ポイント
💰 費用相場は12万〜20万円程度
全面塗装が基本のため、浴槽サイズや劣化状態により費用は変動します。
🔍 鋼板ホーローは裏面のサビ進行に注意
表面が綺麗でも裏側が腐食していることがあり、現地調査での内部確認が重要です。
🧾 追加費用の有無を事前に確認
サビ補修の範囲や施工内容によっては、見積もり外の費用が発生する可能性があるため、事前の詳細確認が必須です。
ホーロー浴槽塗装|費用チェックリスト
✅ 浴槽サイズは標準的か?(大型の場合は費用増の可能性)
✅ 鋼板 or 鋳物ホーローか?(鋼板は裏面腐食の可能性あり)
✅ サビの範囲は限定的か広範囲か?(補修範囲によって費用変動)
✅ 追加工事(追い焚き対応・補強処理など)の有無は?
✅ 保証期間やアフターサポートは含まれているか?

冬季施工時の硬化遅延と暖房対策など施工時期の配慮
浴槽塗装では、気温や湿度が塗料の乾燥や硬化に大きく影響します。特に冬季は気温が下がるため、塗料の硬化が遅れて施工期間が延びる可能性があります。
弊社では、現場の状況に応じて強制乾燥の機材を持ち込み、浴室内の温度と湿度を調整しながら施工することで、年間を通じて安定した品質を保つ体制を整えています。
お客様のスケジュールやご都合に応じて、工期を調整できる柔軟な対応も行っていますので、早めのご相談がおすすめです。
ホーロー浴槽塗装の対応範囲と補足情報
追い焚き機能付き浴槽への対応について
基本的に、塗装後のホーロー浴槽でも追い焚き機能は問題なく使用可能です。
しかし注意すべきなのは、実際には追い焚き対応を明確にしていない、または非対応としている業者が非常に多いという点です。
追い焚き対応には、熱耐性に配慮した塗料と塗装技術が必要となるため、業者選びの段階で「追い焚き機能付き浴槽への施工実績があるかどうか」を必ず確認しましょう。
対応可否を確認せずに依頼してしまうと、塗装後に追い焚きが使えなくなる恐れもあるため、非常に重要なチェックポイントです。
保証内容と塗膜の耐久性について
塗装後の保証期間は業者ごとに異なりますが、1〜2年の保証が設定されているケースが一般的です。
適切な下地処理と専用材料を用いれば、10年以上塗膜を維持することも可能です。
ただし、施工不良や清掃方法の誤りで再剥離のリスクもあるため、使用後のケアとアフター体制を確認することが重要です。
カラー選びのポイントと仕上がりの印象
ホーロー浴槽の塗装では、白・アイボリー・ブルー・グリーンなど多彩なカラーに対応しています。
なかでも特に人気なのがホワイト系のカラーで、塗装後の光沢感が最も際立ち、まるで新品のような清潔感ある仕上がりになります。
白で仕上げた浴槽は、浴室全体を明るく見せ、広く開放的な印象を与える効果もあり、多くのお客様にご好評いただいています。
もちろん、壁や床の色とのバランスを考えて別の色を選ぶことも可能です。色選びに迷った際は、施工事例写真やサンプルを参考に、理想の仕上がりをイメージしながら選ぶと安心です。
まとめ
ホーロー浴槽は高級感と耐久性に優れた素材ですが、20〜30年経過後は釉薬の劣化やサビが進行することがあります。
一方、交換には高額な費用・長い工期が必要です。
そのため、塗装による補修は、コスト・時間・環境の面で非常に効果的な方法です。
ただし、ホーロー浴槽の塗装は高度な技術が求められるため、施工実績が豊富な専門業者を選ぶことが何より重要です。
また、施工後の正しいメンテナンスを行うことで、美しさと耐久性を10年以上維持することも可能です。
「リフォームまでは考えていないけれど、浴槽を何とかしたい」とお考えの方は、ぜひ一度、塗装による補修をご検討ください。
状態に応じた最適なご提案をいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
FAQ(よくある質問)
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