大阪府岸和田市|ユニットバス再生工事の費用・工期・効果を施工例で解説

賃貸戸建てやホテルなどで使われるユニットバスは、年数が経つと壁や床、浴槽の劣化が目立つようになります。
特に樹脂パネルは、ひび割れや色あせ、カビの発生などで見た目や機能性が低下します。
しかし、全面的な入れ替え工事は費用も工期もかかるため、オーナーや管理会社にとって大きな負担です。

そこで注目されているのが、既存のユニットバスを生かしながら新品同様に仕上げる再生工事(塗装・パネル上張り)です。

この記事では、大阪府岸和田市の施工例をもとに、再生工事の流れと入れ替え工事との違いを詳しく解説します。

目次

再生工事が選ばれる4つの理由(賃貸戸建て向け)

  • 費用が安い
    ユニットバスの入れ替えには、解体・廃材処分・新規部材・配管接続など多くの工程が伴い、費用が高額になりがちです。
    再生工事では既存の浴室を活かし、劣化した部分のみ補修・塗装・パネル施工を行うため、入れ替えの1/3〜1/5程度の費用で対応できます。
    賃貸物件では、投資回収期間を短くできる点も大きなメリットです。
  • 短工期
    入れ替え工事では3〜5日以上かかることが一般的ですが、再生工事はほとんどの場合1〜3日で完了します。
    宿泊施設や賃貸物件では、工事中の営業停止や空室期間を短くでき、家賃収入や売上への影響を最小限に抑えられます。
  • 廃材が少ない
    再生工事は既存構造を残すため、解体による廃材がほとんど発生しません。
    廃棄コストを削減できるだけでなく、廃材処分や運搬に伴うCO₂排出の削減にもつながります。
    また解体作業がないため、粉塵や騒音も少なく、近隣や入居者への負担を軽減できます。
  • 見た目と機能性の回復
    塗装やパネル施工によって、外観は新品同様に生まれ変わります。
    さらに、防水性・防カビ性を高める塗料や仕上げ材を使用することで、機能面も改善されます。
    壁・床・浴槽を一体的に仕上げることで、清潔感と使い心地の両立が可能です。

初めて再生塗装を検討する方に、工法の特徴と手軽さを分かりやすく解説しています。

大阪府岸和田市の戸建てユニットバス施工例

💡施工現場の状況と課題認識

築40年以上の賃貸戸建て。壁面は樹脂パネルで、ひび割れや変色、カビの発生が見られました。床や浴槽もくすみが目立ち、全体的に古い印象となっていました。

以下は、ユニットバスを再生工事で仕上げた工程です。

1.施工前の状況確認

  • 壁面の樹脂パネルにひび割れ・変色・カビが見られる
  • FRP浴槽や床のくすみもあり、全体的に古い印象
  • 防水性と清潔感の回復が必要
築40年以上の賃貸戸建てユニットバスの劣化状態
築40年以上の賃貸戸建てユニットバス
施工前のユニットバス壁面樹脂パネル
天井と樹脂パネルのひび割れとカビが目立つ状態
施工前のFRP浴槽
FRP浴槽は変色とくすみ
樹脂パネルがひび割れているユニットバス
壁面下部はひび割れ多数

2.洗浄と下地処理

  • 専用の洗浄剤で汚れ・カビを徹底除去
  • 表面を研磨して塗料の密着性を向上

3.劣化パネルの補修と上貼り施工

  • 欠けやひび割れ部分を補修
  • 壁面下部に新しい樹脂パネルを上から施工
施工前の割れている樹脂パネル
壁面下部が剥がれてきている
樹脂パネルの補修と上貼り施工中のユニットバス
欠けやひび割れた樹脂パネルを補修し、新しいパネルを上から施工

壁や浴槽の素材ごとの補修方法と、作業時の注意点をまとめています。

塗装工程

エポキシプライマー吹き付け

  • 専用のエポキシプライマーを均一に吹き付けて下地を整える
ユニットバス塗装前のプライマー吹き付け作業
塗料の密着性を高める専用プライマーを壁・床・浴槽に均一吹き付け

トップコート(特殊ウレタン樹脂塗料)吹き付け

  • 耐久性と美観を両立させる浴槽用特殊ウレタン樹脂塗料を複数回に分けて施工
トップコート吹き付けによるユニットバス塗装仕上げ
パネル補修と塗装完了

浴室の種類別の特徴と、費用・工期の違いを比較表でまとめています。

乾燥管理と養生

  • 塗膜の品質を保つため、十分な乾燥時間を確保
  • 自然乾燥15分、赤外線ヒーターによる強制乾燥1時間

仕上げ工程

  • 異物処理とバフ掛けで仕上げる

仕上げチェックと品質確認

  • 塗りムラや接着不良がないかを細かく点検
劣化しているユニットバス
施工前
塗装したFRP浴槽
パネル補修と塗装完了
劣化しているユニットバスの壁
施工前
トップコート吹き付けによるユニットバス塗装仕上げ
施工後

天井装飾パネルの施工

天井の下地が劣化しており塗装が困難だったため、防湿性に優れた装飾パネルを施工しました。耐水性と耐久性を高めるため、以下の手順で作業を行いました。

STEP
採寸
天井装飾パネル施工のための採寸作業
正確に採寸

天井のサイズや換気口・照明など開口部の位置を正確に測定

STEP
パネルにシートを貼る
装飾パネルに防湿・防カビシートを貼る作業
空気が入ったり、シワにならないよう慎重に

防湿・防カビ効果のある仕上げシートをパネル表面に貼り付け

STEP
天井に耐水性ボンドを塗布
天井に耐水性ボンドを塗布する作業
塗り忘れのないように

専用の耐水性ボンドを均一に塗り、密着性を確保

STEP
パネルの張り付け
天井に装飾パネルを張り付ける施工作業
しっかり押さえて張り付け

採寸通りに加工したパネルを天井に固定

STEP
完成
天井装飾パネル施工の完成後の様子
防湿性と耐久性を備えた天井パネルが完成

隙間や接合部を確認し、コーキング処理を施して仕上げ

壁やパネル施工の詳細は、以下のサービスページでもご覧いただけます。
施工方法や使用素材、料金目安などを写真付きで詳しく解説しています。

最終清掃と引き渡し

  • 全体を清掃し、使用可能な状態で引き渡し
塗装とパネルでリフォームしたユニットバス
全体を清掃し、使用可能な状態でお引き渡し

📞 再生工事の事なら、お気軽にお問い合わせください。 👉 お問い合わせページへ
施工事例ページ、料金ページもご覧になってください👇

再生工事と入れ替え工事の比較

再生工事と入れ替え工事は、それぞれ費用・工期・仕上がりに大きな違いがあります。
以下の表では、両者の特徴を並べて比較し、どちらが物件や予算に適しているかを判断しやすくしています。

スクロールできます
項目再生工事(塗装・パネル貼り)入れ替え工事
費用目安約15〜30万円約70〜150万円
工期1〜3日3〜5日以上
廃材の発生量少ない(既存を活用)多い(解体で大量廃材発生)
騒音・粉塵少ない多い
デザイン変更制限あり(形状は変わらない)自由度高い(形状・設備一新可能)
耐用年数約10~15年約15〜20年
工事中の使用制限短期間の使用不可長期間の使用不可
環境負荷低い(廃材・資源使用が少ない)高い

表で両者の違いを確認したら、次は自分の物件や状況に照らし合わせて考えてみましょう。
ここでは、それぞれの工事が向いているケースを具体的に整理しました。

浴室の種類別の特徴と、費用・工期の違いを比較表でまとめています。

判断のポイント

再生工事が向いているケース

  • 賃貸物件やホテルなどで短期間の改修が求められる場合
  • 費用をできるだけ抑えたい場合
  • 壁や床の構造自体は問題ない場合

入れ替え工事が向いているケース

  • 最新設備やデザインを導入したい場合
  • 浴室の構造や配管に劣化・不具合がある場合
  • サイズや形状を変更したい場合

交換や再生工事を検討すべきタイミングを事例とともに解説しています。

再生工事の注意ポイントと長持ちさせるために

  • 下地処理の精度が耐久性を左右
    汚れやカビの除去が不十分だと塗装やパネルの密着が弱まり、剥がれの原因に。
  • 使用材料の品質にこだわる
    耐水性・耐久性・防カビ性能のある塗料やパネルを選ぶことが重要。
  • 経験豊富な業者を選定する
    施工実績や口コミ、保証内容を確認して信頼できる施工者を選ぶ。
  • 日常のメンテナンス
    定期的な清掃と換気でカビや汚れを防ぎ、耐用年数を延ばす(目安5〜10年)。

まとめ

ユニットバスの再生工事は、費用と工期を大幅に抑えながら、美観と機能性を回復できる方法です。
今回の施工例のように、壁・床・浴槽だけでなく、下地の悪い天井部分もパネルで補修すれば、全体を新品同様に仕上げられます。

さらに、塗装とパネル・シートを組み合わせる施工は、再生工事ならではの大きなメリットです。
部位ごとに最適な工法を選べるため、耐久性・デザイン性・コストのバランスを高い水準で実現できます。

法人や賃貸物件オーナーにとっては、短期間で空室対策や営業停止の最小化が可能な点が魅力です。
一方で個人住宅では、高額なリフォームを避けつつ、快適性と安全性を向上できる点が大きな価値となります。

物件の用途や予算に応じて、再生工事と入れ替え工事をうまく使い分けることが、賢い浴室メンテナンスのポイントです。

ユニットバス再生工事のよくある質問(FAQ)

  • 目安は10〜20万円前後です(壁・床・浴槽の状態、天井パネルの有無で変動)。入れ替え工事の70〜150万円と比べ、投資負担を抑えられます。賃貸物件では空室期間の短縮と合わせて費用対効果が高い選択です。

    注記:ひび割れ補修や天井の下地不良対応などがある場合は、別途補修費が加算されます。
  • 多くの現場で1〜3日で完了します。解体を伴わないため騒音・粉塵が少なく、空室や休業の期間を最小限にできます。強制乾燥を併用し、翌日からの使用再開を目標に工程を組み立てます。

  • 再生工事ならではの強みです。部位ごとに最適工法を選べるため、コスト最適化(塗装)、下地不良のカバー(パネル)、意匠調整(シート)が同時に実現。耐久性・清掃性・仕上がりのバランスを高水準で両立できます。

    • 浴槽・床:密着重視の専用塗装で耐水・防カビを確保
    • 壁:軽微な劣化は塗装、割れや歪みはパネル上貼り
    • 天井:下地不良時は装飾パネルで面ごと更新
  • 今回の施工例と同様に、防湿性・耐水性に優れた天井パネルを採寸・加工して上貼りします。塗装困難な下地を面で覆い、接合部はシーリングで防水処理。短工期で見た目と耐久性を回復できます。

  • はい。壁の樹脂パネルはパテ充填+上貼りで補修、浴槽は状態によりFRPライニング補強+専用塗装で強度と防水性を回復してから仕上げます。ひびの進行度合いに応じて最適な工法を選定します。

  • 適切な下地処理と専用材料の組み合わせで10年~15年の美観維持が目安です。日常は中性洗剤+やわらかいスポンジで清掃し、使用後は換気で乾燥を促進。防カビ性のある塗料・シートを選ぶことで汚れ付着も抑えられます。

  • 配管・床パン・防水層の重大劣化やサイズ/レイアウト変更が必要な場合は交換が適切です。一方、現状のレイアウト活用・短工期・コスト重視なら再生工事(塗装+パネル・シート)が有利です。現地調査で費用対効果を比較し最適案をご提案します。

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この記事を書いた人

株式会社ビューティーメイク 代表取締役
水廻り再生リフォーム歴32年

日々、浴室・浴槽塗装、キッチン塗装等、パネル・シート施工等、水廻りの再生リフォームを研究しております。
少しでも皆様に再生リフォームを知っていただく為、わかりやすくお役に立てる記事を書いていきます。
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